牧場案内

秋田県・仁賀保高原は、こんな所です。

目の前にそびえる鳥海山と高原に立ち並ぶ風車群、はるか北には雪を抱く白神の山蔭。
奥羽の山並みの向こうに朝日を眺め、そして静かな夕暮れ時、日本海に沈む大きな夕日を見送って1日を終える‥。
この大自然に包まれた仁賀保高原で育った牛たちが、土田牧場で皆さんをお待ちしております。

場長・土田雄一が半生を語るシーリズです。

シリーズ 時代を語る

県内各界の方々から、自身の歩みと、生きた時代を語ってもらいます。2020年2月〜連載中!
秋田さきがけ新聞(外部サイト)

土田牧場とジャージー物語

1958年

私の生まれ故郷である秋田県矢島町の小さな駅に、オーストラリアから茶色で柔らかい毛並みの”ランブラー”という一頭のジャージ牛が着いた。私が小学校3年生の時だった。
The Jerseytohaとは、イギリスのジャージー島で「草だけでおいしい牛乳」を生産するために300年以上の長い年月をかけて改良された乳牛である。
この牛の特徴は草を食べる大きな口、山野を駆け回るための小型で細い足、草を探すための大きな瞳だ。
そして人懐っこい穏やかな性格は牛を飼う者に喜びを与える。

1988年

標高500mの当地に「仁賀保高原 土田牧場」と銘打って、私は家内と二人でジャージー牛36頭の命の種を蒔いた。
仁賀保高原の土壌は、鳥海山の火山灰と大きな隕石が推積しているため強酸性(pH4.5)である。さらに1年の半分以上は日本海からの強烈な風を受けて雪も多く、牧草の育成期間は夏季の5ヶ月のみという厳しい環境だ。ここで推肥を撒き、土をつくり、草を育てている。その牧草で牛を育てる。牛たちにとって日本一幸せな牧場をつくるのが夢だ。

1944年

日本には数少ない搾りたてのミルクを使った本物の乳製品を作ろう!この思いを胸に、牧場の一角に日本一小さい乳製品の加工場「ジャージ館」を造った。
ジャージー牛乳の乳脂肪率は5%前後と高く、さらに75°Cで30分間の保持殺菌だからタンパク質やカルシウム、ビタミンAなどの栄養分が壊れず濃厚で美味しい。
本物を作っているという誇りを胸に、土田牧場に来られたすべてのお客様が笑顔になる瞬間を楽しみに今日も皆さまのお越しを待っています。